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通信制高校の入試と出願の流れ|内申点は関係ある?

公開 / 更新 年度更新対象の記事です

通信制高校の入試は、書類選考が基本で、学力試験で落とす選抜は多くありません。 内申点を含む調査書は出願書類として提出しますが、それで合否が決まる仕組みとは限りません。実例がN高等学校(以下、N高)グループです。当サイトが募集要項を確認したところ、ネットコースは書類選考のみでした。公式のよくある質問も、中学3年生の出願について「選考において、併願・単願による差はありません」と明記しています。

併願も可能です。ただし注意点が1つあります。全日制の合格発表を見てから通信制に出願する、という順番が成り立つかは出願期限次第です。N高の例では、新入学(中学3年生・中学既卒者)の出願は2027年度の場合2月上旬の第4期までで、公立高校の合格発表(多くは3月)を待ってからでは間に合いません。だからこそ、Web出願時に「併願」を選んで先に出願しておく仕組みに意味があります。

この記事では、書類選考という前提、出願から入学までの7ステップ、そして2校併願・全日制との併願の実務を、募集要項と公式のよくある質問の一次情報だけを根拠に整理します。なお当サイトは、N高グループの資料請求の紹介により収益を得る第三者メディアです。

記載は2026年8月時点・2027年度募集の情報に基づきます。日程と制度は年度で変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。

通信制高校の入試は書類選考が基本

通信制高校の選抜は書類選考が基本です。通信制高校に入るには何が必要で、受かるにはどうすればいいのか。この不安への答えは、選抜の仕組みを見るのが早道です。受験方法は、志望するコースと入学区分(新入学・転入学・編入学)で決まります。

選抜方法の実例:コースで変わる

N高の2027年度生徒募集要項では、選抜方法は出願コースによって次のように分かれています。

  • ネットコース:書類選考のみ
  • ネットコース以外(オンラインキャンパス):書類選考のみ
  • ネットコース以外(リアルキャンパス):筆記試験・面接試験(グループワークを含む)

登校日数の少ないコースほど選抜は簡素で、学力試験があるのは通学型のリアルキャンパスだけです。筆記試験・面接の中身と対策はN高の転入試験をまとめた記事で扱っています(新入学も選抜方法の構造は同じです)。

内申点は関係ある?

新入学の出願書類には調査書が含まれます(N高の例では、新入学の提出書類は調査書のみ。転入学・編入学は成績・単位修得証明書などに変わります)。つまり内申点を含む調査書は提出します。ただし書類選考の基準を公表していない学校が多く、N高でも、当サイトが確認した範囲では選考基準は公表されていません。

手がかりになる一次情報はあります。N高の公式のよくある質問は、中学3年生の出願について「選考において、併願・単願による差はありません。学費の納入期日のみが異なります」と明記しています。合否について公式が明言しているのは、併願・単願で差がないことだけです。出願者側でできる準備は、期日までに不備のない書類をそろえることです。

学力試験がないことと、大学受験

入試が簡単な学校を出て大学受験で不利にならないか、という疑問には、まず制度の事実で答えられます。通信制高校の卒業で得られるのは、全日制と同じ高校卒業資格です(法令上の根拠は転入・編入の完全ガイドで条文つきで解説しています)。大学の出願資格において、通信制卒だから応募できない一般選抜は原則ありません。

一方で、不利かどうかは出願資格だけでは決まりません。進学実績の読み方はN高の大学合格実績を3年分比較した記事で扱っています。通信制からの大学進学全般の検証は、今後の記事で正面から扱う予定です。

出願から入学までの7ステップ

N高の募集要項に掲載されている「出願から入学までの流れ」(5段階)に、その前段の2ステップ(下記1・2)を加えて7ステップで示します。

  1. 資料請求・情報収集。 募集要項を取り寄せ、コースと費用を比較します
  2. 個別相談・コース選択。 選抜方法と学費はコースで変わるため、出願前に決めます
  3. Web出願。 入学を志願する高校(N高・S高・R高のいずれか)に出願します。中学3年生は、このWeb出願時に併願か単願かを選択します。顔写真(出願前3カ月以内に撮影・カラー・上半身正面など条件あり)と入学検定料・受験料を準備します
  4. 出願書類の提出。 新入学は調査書を中学校に発行してもらい、郵送で提出します
  5. 選抜。 前述のとおりコースにより書類選考のみ、または筆記・面接です
  6. 合否通知。 N高の例では「単位制・通信制課程」の合否がメールで通知され、ネットコース以外はさらに各コースの合否を出願システムで確認します
  7. 入学手続き。 期日までに手続きと学費の納入を行います。ネットコース以外は課程とコースの2回の手続きが必要です

書類の発行(調査書)は中学校の事務処理に日数がかかるため、出願期の締切から逆算して早めに依頼してください。

入試はいつ?出願期間の実例

通信制高校の入試がいつなのかは、入学の区分で大きく変わります。N高の2027年度4月入学生の出願期間は次のとおりです。

出願期受付対象出願期間試験日(予定)
第1期新入学・編入学2026年9月17日〜10月20日2026年10月31日または11月1日
第2期新入学・編入学2026年10月23日〜11月24日2026年12月5日または6日
第3期新入学・転入学・編入学2026年11月27日〜2027年1月5日2027年1月16日または17日
第4期新入学・転入学・編入学2027年1月8日〜2月9日2027年2月20日または21日
第5期転入学のみ2027年2月12日〜3月2日2027年3月6日または7日
第6期転入学のみ2027年3月5日〜3月16日2027年3月22日

※試験日は試験会場により異なります。この表は2027年度募集のもので、年度ごとに更新されます。

読み取るべきポイントは2つです。

  • 新入学(中学3年生・中学既卒者)の出願は第1期〜第4期、つまり2026年9月中旬から2027年2月上旬まで。 秋から出願できる一方、2月上旬で締め切られます
  • 第5期・第6期は転入学のみです。年度途中の転入が随時受け付けられているのとは別の仕組みなので、転入・編入の時期は学年別タイムリミットの記事で確認してください

2校併願はできる?

通信制高校どうしの併願

私立の通信制高校を2校以上受けることを制度として妨げる仕組みはなく、併願を認める学校は多くあります。 実例として、N高は中学3年生の出願で併願・単願の選択をWeb出願時に行う設計で、前述のとおり選考に差はありません。

ただし、学校や選抜区分によっては単願(合格したら入学すること)を条件にする場合があります。併願の可否と条件は、必ず各校の募集要項で確認してください。 また、入学検定料・受験料は出願した学校ごとにかかります。

全日制(公立・私立)との併願

全日制が第一志望で、通信制を並行して検討する家庭は多くあります。このときの最重要ポイントが、冒頭でも触れた出願期限のずれです。

公立高校の合格発表は多くの都道府県で3月です。例として東京都の令和9年度入学者選抜は、第一次募集の学力検査が2027年2月21日、合格発表が3月1日です。一方、N高の2027年度の例では新入学の出願は第4期(2027年2月9日)までなので、発表を待ってから出願する順番は成り立ちません。 通信制を選択肢に残すなら、公立の結果が出る前に「併願」として出願しておき、結果を見てから入学手続きをするかどうか決める、という順番になります。

このとき効いてくるのが納入期日です。N高の公式のよくある質問によると、併願と単願で選考に差はなく、違うのは学費の納入期日だけです。ただし、その期日が全日制の発表より後になるかは公表されておらず、年度・出願期で変わります。全日制の発表日と納入期日の前後関係は、出願前の個別相談または出願後の案内で必ず確認してください。

なお、公立高校どうしの併願の可否は都道府県の選抜制度で決まります。お住まいの都道府県教育委員会の入学者選抜の案内で確認してください。

併願の費用

  • 入学検定料は返金されません。 N高の例では、納入された入学検定料と入学金は理由を問わず返金できないと募集要項に明記されています。入学検定料は5,000円(全コース共通)で、ネットコース以外は受験料(オンラインキャンパス5,000円・リアルキャンパス15,000円)が加算されます。入学しなかった場合も戻らない前提で見込んでください
  • 入学金以降の学費は、辞退の時期によって扱いが変わります。返金の条件はN高の転入にかかる費用をまとめた記事で扱っています

よくある質問

内申点が低くても通信制高校に入れますか

選抜の仕組み上、内申点だけで不合格が決まるものではありません。通信制の選抜は書類選考が基本で、N高の例ではネットコースに学力試験がありません。選考基準は公表されていないものの、併願・単願で選考に差がないことは公式に明言されています。実務で大切なのは、出願期日を守り、不備のない書類をそろえることです。不安があれば、出願前の個別相談で率直に聞くのが確実です。

通信制高校の入試はいつ行われますか

新入学は秋から冬にかけて複数の出願期に分かれるのが一般的です。N高の2027年度の例では、新入学の出願は2026年9月17日から2027年2月9日まで(第1期〜第4期)で、試験日は各期の締切後の土日に設定されています。転入学は随時(ネットコースの受け入れ日は毎月1日が基本)、編入学は年4回で、4月入学の一斉出願とは別の仕組みです。

併願した場合、入学するかどうかはいつまでに決めればよいですか

合否通知の後、入学手続きの期日までです。N高の例では、併願・単願の違いは学費の納入期日として現れます。具体的な期日は年度と出願期で変わるため、出願後の案内と募集要項で確認してください。期日までに入学手続きがない場合は入学取り消しになると募集要項に記載があるため、全日制の発表日と手続き期日の前後関係を出願時に整理しておくことが大切です。

通信制高校だと大学受験で不利になりますか

出願資格の面では不利はありません。通信制の卒業で得られるのは全日制と同じ高校卒業資格で、一般選抜で通信制卒が応募できない大学は原則ありません。実績の面は学校・本人によって大きく異なるため、N高の大学合格実績を3年分比較した記事のように、数字の中身(延べ件数・在籍者数)まで見て判断してください。

募集要項はどこで手に入りますか

各校の公式サイトから資料請求すると、募集要項と入学案内が届きます。Webで公開している学校も多く、N高は公式サイトで募集要項PDFを公開しています。併願を検討する場合は、候補校すべての募集要項を取り寄せて、出願期・選抜方法・納入期日を並べて比較することをおすすめします。

出典

  1. N高等学校・S高等学校・R高等学校 2027年度生徒募集要項(2026年8月6日取得)
  2. N高等学校・S高等学校・R高等学校 よくある質問(2026年8月6日取得)
  3. N高等学校・S高等学校・R高等学校 入学試験について(2026年8月6日取得)
  4. N高等学校・S高等学校・R高等学校 入学から卒業までの流れの解説(2026年8月6日取得)
  5. N高等学校・S高等学校・R高等学校 編入・転入の単位と時期の解説(2026年8月6日取得)
  6. 東京都教育委員会 令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程(2026年8月6日取得)

学費・出願締切・実績などの数値は、上記の一次情報をもとに記載しています。年度により変更されるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

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